鬱病生活記

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 目次
 はじめに
 第一章

 第二章

 第三章

 第四章

 第五章

 第六章

第三章 鬱病者としての日々

2.調停待ちの日記

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8月8日(土) 16:30頃

【始めて『デパス』効果を体験】

ここのところ、このサイトのデザイン改修をしている。(主に目次のページを充実させている。)
昨日、診察を終え、帰って来てから寝るまで。そして、今日のお昼頃、その様な作業をしていた。何かしていた方が気が紛れるので、それに没頭させていた感じだ。昨日の夜のは、大分疲労感を感じながらも、「今日中(午前0時)までに、ここを終えたい。」という目標があったものだから、少し無理をしながらも、その作業を続けた。
0時を少し過ぎた頃に、まあ、目標達成的な状態になったので、一旦終了し、夜の薬を飲んだ。
念の為、改修箇所をチェックしていると、何点か間違いがあったので、それに気付く度、ちょいちょい改修作業をしていると、結局、完全に終わったは、1時頃だった。

そして床に横たわりながら、約束していた期日なので、同居人の彼宛てに、『示談』にするか『調停』にするかの返答メールを携帯電話で書いて送った。
メールの内容は、「示談するならこの程度の金額をくれ。この金額が不満なら、さっさと調停してくれ。」と言ったようなものだ。

さて、今朝は、5時〜6時頃に目が覚めた。ゴミ出しの日なので、ゴミ箱のごみを袋に閉じ、マンションのゴミ置き場へ行った。
今日は非常に体が重い。倦怠感と言うのだろうか、それが酷くて、いつもの様にテレビを点けながら、床でゴロゴロしていた。途中、タバコを吸ったり、アイスを食べたりする度に、床から這い出しては、用を終えまた床に戻る。こんな事を繰り返していると、何だか、非常に寒気を感じて堪らなくなり、シャワーを浴びようと、11時頃、漸く床から出たのである。
シャワーを浴びて、少しは暖まっり、少しは目が覚めた。部屋に戻り、部屋の温度計を見ると30度ある。曇り空だが、別に今日が寒い訳では無いらしい。アイスを食べたのが悪かったのだろうか。(そんなに特別大量に食べている訳では無い。午前中で1時間おきぐらいに、アイスバーを1本程ずつ、計3本くらい食べたと記憶している。)

シャワー効果でやや脳が働きだしたので、サイト改修作業の続きをしようと、パソコンに向かった。大体、何か作業をする前、特に起きた後に何かを始める時は、何時も『デパス1mg』を服用している。今日も同じように、パソコンのスイッチを入れた後、『デパス』を飲んだ。(実際に飲んでいるのは、『デパス』のジェネリック版で『メディピース錠1』と言う物であるが、面倒なので、このサイト内ではメジャーな名前の『デパス』と表現する。)

そうして、パソコン作業を始めたのが、11時半ぐらいだった。しかし、作業を続けている内に、だんだんと眠気を感じるようになって来て、12時半頃、きりの良い所で作業を止めて、昼寝をするに至った。基本的には、「『デパス』を飲むと眠くなる。」のだと言う。私の主治医も、そう言っているし、実際にこの薬を寝る前の睡眠薬代わりとして処方される人もいるらしい。
今まで、『デパス』を飲み続けてきたが、今日、始めてその眠気を帯びる効果を体験した。(単に寝不足状態で、面白くない作業したから眠くなっただけかもしれないが。)

昼寝は、2時ぐらいまで続いただろうか。その後、起きてからは、以前作成していた彼に対する慰謝料の請求明細(何を根拠に金額を計算したか)に、不足している部分を付け足す作業を1時間ぐらいした。

後は、競馬中継を見ながら、パンを食べて腹ごしらえをした。

そして先ほど、本日二回目の『デパス』を飲んで、この日記を書く作業をしている。
今のところ、眠気は感じない。眠気を感じるようになるのは、単に睡眠不足の時だけとか、疲労感がある時だけではなかろうか。これから、また、これを書き終わった後、改修作業を行う予定だが、果たして眠くなるだろうか・・・。良い実験である。
でも、『デパス』で眠くなると言う事は、ある意味正常な状態に戻りつつあると考えても良いのかもしれない。「『デパス』を飲んでも眠くならない。」と主治医に言った時、結構、主治医は驚いていたので、眠くなるのが普通と考えれば。


ちなみに、昨日の診察の結果、私は来週からカウンセリングを行ってみることになった。これは、主治医が勧めたのでは無く、私が言い出し、主治医が「それも良いかも。」と同意するような形だったので、決して押し売られた訳では無い。
この前行った講演会で「カウンセリングが効果的である。」と聞いていた事と、昨日の診断中、主治医と話している内に、私がこの様な状態に陥っている本当の原因は、「私が人生に行き詰っている。(生き方を見失っている。)」と言う状態である事だと気付いたので、カウンセリングを要望したのだ。


【坑鬱薬の種類について】

なお、診察の際、「カウンセリングを受ける」との結論に達する前、坑鬱薬を『三環系坑鬱薬』に変えてみる提案が、主治医からあった。これは、私が「デパスの余りが減って来たので、今週は1日2回分出して下さい。」と言った事から始まった。
これを聞くと、主治医は「そんなに『デパス』を飲んでるんだ?落ち着かない?」と問うので、私は、「ええ、何かしていないとソワソワして、無理やりにでも『やる事』を作って気を紛らわせる日々ですよ。」と答た。主治医は、「鬱で落着きの無さを感じている人だと、診察の際に『とにかく落ち着かないんですよ!』と言う感じで積極的に訴えるから、状況に合わせて対処法を変えてみるんだけど、あなたについては、あまりその様子が無かったので、まあ、このままで問題ないかと思っていたんですけど。」と言った後、「坑鬱剤を『三環系』に変えてみましょうか?」と提案されたのである。主治医も説明してくれたが、私もある程度知っていた。
この『三環系』の坑鬱剤とは、昔良く使用されていた代物で、「効果は大きいが副作用が出る可能性が高い」と言う物なのだ。私が今使用している『パキシル』と言う坑鬱薬は、現在主流になっている『SSRI』と言われるタイプで、副作用が出にくい坑鬱薬として、まず最初にうつ状態の人に投与してみる薬の一つである。(もう一つ主流なのが『SNRI』と言われるタイプの物。)
流石に「副作用」が気になって、「私の症状の原因は、心の問題だから。」と言う結論に至り、『デパス』を多めに貰うだけで、坑鬱薬は、そのままとなった。

参考までに、SSRI、SNRI、主な三環系坑鬱薬の薬名(商品名)を書いておく。
 SSRI:パキシル、ルボックス、デプロメール、ジェイゾロフト
 SNRI:トレドミン
 三環系:トフラニール、アモキサン、プロチアデン、アナフラニール、など
初診で“うつ”と診断され、SSRIやSNRIでない薬を出された際は、セカンドオピニョンを受けに他の医師を訪れるか、主治医に「何で、最初にこの薬なのか?」と突っ込んだ方が良い。
現在の一般的な“うつ”の治療方法では、第一段階でSNRIかSSRIが処方される筈なので。(年寄りの医師だと、三環系を最初から処方する事もある。)


病気とは関係ないのだが、ついでに。
昨日の診察で、主治医に渡していた私の曲について、ちょっと感想を貰った。
「確かにドロドロだね。」
これが、最初に出てきた主治医の言葉だった。そして、「タイトルが鬱病なんたらBGMっだったけど、あれってホームページのタイトル。検索すれば出てくる?」と主治医が言った時に、私は、適当に返答しつつ「しまった。」と自分のミスに気付いた。
このホームページは主治医にあまり見つかりたくない代物なので、「ホームページを作っている。」と言う話はしていたが、「見てくれ。」等とは口が裂けても言うつもりは無かった。
しかし、主治医には、曲をMP3形式で、ここに掲載している物をそのままCDに焼いたものだから、MP3ファイルに付いていたタイトル名と作者名で、このページの存在がばれる可能性がある。
まあ、私の主治医は、あんまり文章を読むの好きじゃなさそうだし、バレたところで、主治医については悪口を書いていない(勿論、実際に悪く思っていないからである。)ので、病院の事はボロ糞に言っている感はあるが、良しとしよう。事実だし。
もしかしたら、主治医にとっては、このサイトで私の事が分かれば、良い研究材料になるのかもしれない。
それに、今のところ、幾つかある大手検索サイトでは、一つのサーチエンジンでしか、このホームページは出てこない。(しかも、こちらの想定したキーワードでは無い物でインデックス登録されていたり、複数キーワードが必要だったりするので。)

この度、このサイトを作り、SEO対策を試みたことで、私が今まで検索エンジンに対して「その会社の技術力を示す為の、または、自社エンジニアを育成する為の、或いは、単純にネット社会を普及させる為の代物だ。」と思っていた価値観が変わった。実は、検索エンジンが直接収入源となるような仕組みである大手検索サイトが存在する事が分かったのだ。
「成程な・・・。」、ちょっと一人で納得する。

あっ、付け加えておくことがある。
一時期、診察の度に心拍数を計っては心配する時期があったのだが、このところ、治まっているようだ。昨日の測定結果は、91回だった。
過去3回分(3週間分)の状況は、95→97→91と、100以下の値なので、心配する事も無かろう。まだ、若いし。


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