鬱病生活記

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 目次
 はじめに
 第一章

 第二章

 第三章

 第四章

 第五章

 第六章

第三章 鬱病者としての日々

2.調停待ちの日記

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8月10日(月) 16:00頃

【イランで平和的デモ行進した人々が裁判に!】

まずは、昨日の報告から。
結局、元同居人の彼との『示談』は先送りになった。
当日、「体調が悪いので、来週の土曜日に変更してもらえませんか。」とメールで連絡が入り、私はそれを承諾した。
「あぁ、来週の金曜日も、一昨日の様に落ち着かなくなるのかな。」と考えると、ちょっと、気が重い。
それに、この日記を、もう1週間続けなくてはならなくなった。
『示談』の後で、次の項に移ろうと考えていたのに!
大体、このサイトが100ページを超えるなんて想定外だ…。


このところ、このサイトの改修作業で、忙しい。
空き時間は、疲労感を覚えるまで、専らその作業をしている。
今日、これを書き始めた切っ掛けも、そんな作業がちょっと疲れたので気分転換する為だ。


さて、今日、何時ものように半レム睡眠状態で床で耳にしたニュースによると、イランで昨今の大統領選挙の件についてデモを行った人たちが、百人ぐらい(数百人だったかな?)裁判にかけられているらしい。しかも、イランの法では、下手をすると死刑に値する罪で裁かれようとしているのだ。

イランの大統領選挙の前に、あの報道規制の激しいイランでどうやって撮ったのかは分からないが、アメリカの記者によるドキュメンタリーが放送されているのを、私は見ていた。
そこで私が把握した情報の一端を極々簡単に言えば、田舎の人は、アフマディメジャド大統領をそれなりに指示している。(核武装にも賛成している。)それに反して、国外の情報も得られるだろう首都圏に住む者達、特に若者は、アフマディメジャド大統領政権に専ら懐疑的、もっと言えば、忌み嫌っている。
ドキュメンタリーの内容では、アフマディメジャド大統領が国民から「手紙」を受け取って、必要に応じて政府が対応しているとの事。もちろん、大量に届く「手紙」は、大統領が直々に読む訳では無く、その手紙に対応する機関が設けられていて、そこで処理をするのだそうだ。
そんなに私が詳しい訳では無いので、正確な情報でない可能性がある事を始めに断わっておくが、イスラム教では、何でも「裕福な物は、困っている者(貧困者?)に分け与えるのが当然。」とされているらしく、金が無い物が金のある物に対して、「今困っているから金をくれ。」と言うのは、当たり前の事とされているらしい。
勿論、実際にそんな事がイランの巷で頻繁にやり取りされているとは思わないが(だって、殆んど貧困層なんだもん)、アフマディメジャド大統領は、イスラム教の殉教者らしいので、「私は、国民の僕です。」と言っては、手紙を受け取る。そして、どの位の割合かは分からないが、それに返信する、金に困っているとの訴えであれば金を加えて。そんな事が行われているらしい。

今回の大統領選挙に不正があったかどうかは、私に知る由もない。

日本在住のイラン人タレントが、テレビでこんな事を言っていた。
「デモが行われた事は、非常に画期的な出来事で、今後のイランの事を考えれば、頼もしい。政治関係では、これまで不正と思われるような出来事は、いくらでもあった。しかし、今回の様に国民が行動を起こすような事は無かった。」

でも結局、アメリカは、オバマ政権は、イランの選挙結果を認めてしまった。

今、イランで裁判にかけられているデモを行った人々が、「皆、死刑。」なんて結果になったら、流石に国際社会から圧力が強まるだろう。それには、アメリカだって物申すに違いない。と言うか、その様になってくれないと困る、人として。

私は、私自身の状況を何とかせねばと言うのに、変梃りんな正義感で、こんな他国の会ったことも無い人々の事に気にしている。私がこんな事を言ってもどうにもなら無いだろうに・・・。


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