鬱病生活記
第四章 社会復帰への階段
１．ニート脱却へ
１０月１日（木） ２１：００頃
【未来の事を考えるから不安になる？】
昨日は、午前中眠くなった。仕事が単調なせいもあるが、月曜日と火曜日は、夜中に熟睡できていなかったので、そのせいもあるだろう。
眠気を飛ばそうと、喫煙所で立て続けにタバコを２本吸った。すると思惑以上に目が覚めた。
「眠くなったのは、朝、『デパス』を飲んでから仕事に行くからなのだろうか？」
そう思って、今朝は、「デパス」を飲まずに出勤。
昨晩はそれなりに眠れた為か、「デパス」を飲まなかった為か、今日の午前中、眠気は襲ってこなかった。
仕事は、順調。
と言っても、自分の担当する仕事の範疇がまだハッキリと分からない雰囲気なので、本当に“順調”なのかは少々疑問。
まあ、アルバイトの身でそこまで考える方が真面目すぎるのかもしれない。
私の考える、“アルバイト”とは、“上長の指示に従い単純に動く”と言う概念だから、それに則すれば、“順調”なのだろう。
しかし、私の勤め先は小さな会社なので、アルバイトでもベテランの人になると、私の考える基準で“社員並”に働いている様子。
よって、私も仕事に慣れてきた頃には、アルバイトらしからぬ働きをする羽目になりそうだ。
さて、今日のお昼休憩、徒歩５分の会社から自宅に戻り、食事を済ませた。
不図、ちょっと先の将来の事を考えた。
「今のアルバイトで生活費が賄えないのは明白。この状態を続けられるのも、精々１年ぐらいだろう。１年経っても、今の会社でバイトとしてしか働けないのであれば、その先の身の振り方はどうすれば良いか…。」
そんな事を考えると、何だか心拍数が高まった。
そして、それまで「必要無いだろう」と思っていた「デパス」を飲み、再び、会社へと足を運んだ。
今日の仕事、特に、午後からの仕事は、ちょっと楽しかった。
「実は、経理の知識なんか無いんじゃないだろうか？」と思われる経理部長らしき人物は、今日は休暇で居なかった。
おかげで、変な回り道をせず、自分でクレジットカード関連の取引について、色々と調べて考える事が出来たのだ。
今日で、バイトも４日目。
だいぶ周りの雰囲気にも慣れたのか、先輩の職員達に聞いて周っても「そこら辺、よく分からない。」と回答を受ける問題については、私は単独で答えを求める行動を出来るようになっていた。
まあ、その“問題”と言うのが、前述の“クレジットカード関連”なのだが。
結局、今日中にその問題は解決には至らなく、明日やって来る例の経理部長殿に、遠まわしな言い方で話を伺いに行かなければならない。
でも、何をどう聞けば解決できそうなのか、それについては、基礎情報を把握し、方向性を見出すまでに至っている。
本当に私は気を使う質だ。
我ながら、その不器用さに感服する。
例の経理部長殿が、「経理知識を身に付けていない。」という事実は、昨日の時点で、明白に認識できていた。
それにも関わらず、「あなた、こんな事も分からずに良く今まで経理をしていましたね。」なんて言える器用さが、私には無い。
だから、年を重ね赤子に戻りつつある人物を尊重しながら、彼の自尊心を傷つけなければ良いと思いつつ、遠まわしに問題解決につながるような問いを掛けで、情報を拾い上げるしかないのである。
私の知識欲は、最近些か貪欲で、時間通り１７時過ぎに自宅に戻るも、気に掛かっていた仕事上での“問題”について、「色々と調べてみようかな」と思考させる。
しかし、この不器用な思考回路が、私の病状の一因でもあるのだろうかと思い直し、帰宅後に仕事（しかも単なるアルバイト）の件で労力を使う事は止めた。
その代わり、今日は２度目の「デパス」を飲んだ後、このページを書いている。
前日までの３日間は、帰宅後、着替えてゴロゴロと休むだけだったが、今日は「デパス」のせいなのか、そんな気分にはなっていない。
寧ろ、ちょっとエネルギーが余り気味な感じ。
だから、こんな何気ない事を、暇つぶしに綴っている。
まだ、アルバイトを始めて一週間も経っていないのに、私はあれこれ考え過ぎなのだろう。
将来の事、仕事の事、ついでに、この病気だか何だか分からない状態の事。
ただ、今日、印象深かったのは、昼に「デパス」を飲む前の感覚。
「将来の事を考えると不安になる。」と言う事。
尤も、今の私の経済危機的な状況からすれば、当たり前の事なのかもしれない…。
（この自身の経済危機を少しでも和らげようと、今週、ちょくちょくＦＸに手を出している。今のところ失敗無しで、月の生活費を賄えるまでの効果は無いが、少し赤字を減らしてくれている。でも、所詮ギャンブルだから、「この儲けた状態で手を引こう」と思いつつも、これからもちょくちょく手を出して、結局損害を被りそうである。）
ちなみに、明日の午前中は、あの効果が定かではない、定かになるのに時間が必要な、“カウンセリング”と言う物に行く予定。
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